朝出るとき、俺はカガリに外で夕食を食べないかと訪ねた。
カガリは少し考えたが、笑顔で「いいぞ。」と言ってくれた。
中学生でもないのに、俺はその言葉に少し浮かれていた。
フェイク・ラブ 初章
「あれ?お前今日もホスト業?」
「・・いや?」
そう・・今日はカガリとの約束の日。
「にしては切り上げんのはえーな。いっつも残業するのに・・。」
別に良いだろう、とアスランは切り返しマフラーを巻いてその場所から去った。
もしも早く来て待たせていたら大変だ、と柄にもなく急いで。
「お待たせ、アレックス。」
時間5分前に来たカガリは、アスランに缶コーヒーを手渡す。
「待ってるの見えたから・・そこの自販機で買ったんだ。寒かっただろ?」
そう言って手渡された缶コーヒーは・・そのものが持っている熱より遙かに熱く感じられた。
「ありがとう・・。」
そう言うと、カガリはニッコリ笑う。
「そうだ、お店どこいきたい?」
「ここら辺の良い店、知ってるんだ!連れてってやるよ!」
そうしてカガリはアスランの手を取り歩き出す。
アスランの手よりも少し冷たいと思われるカガリの手。
アスランも優しく握り返し、歩いた。
「ここは・・・。」
「見たとおり、居酒屋だぞ。」
笑顔で指さされたのは居酒屋で、アスランはその看板とカガリの顔を何度か交互に見る。
確かに・・カガリには凄く似合ってる気が・・・。
そんな事よりも、アスランは居酒屋に入った経験がほとんどない。
ましてや、女性と・・居酒屋?しかも多少は気になっている人と・・・。
アスランの思考では当然ミーアや前のフレイのように三つ星レストランで食べるのだとばかり思っていた。
「此処、凄く美味しいんだぞ!串が!」
そう言って中にはいると・・カウンター席で、カガリはビールを二本注文し一方はアスラン、もう一方はカガリで、カガリはそのジョッキを初めから半分ほど飲み干した。
「くぅ〜・・やっぱ仕事の後のビールは格別だなっ!!」
極上の幸せ・・・と言わんばかりのカガリにアスランは思わず頬が弛む。
アスランもグイッと一気に飲み干すと、カガリは「やるな!」と笑う。
アスランもほろ酔い気分でその後、冷酒・焼酎・サワーなど飲み干していった。
カガリお勧めの串はとても美味しくて、三つ星レストランでも食べられないほどの絶品だ。
「お勧めはコレっトマト巻き!!おじさん、トマト巻き四本!」
そう言うなり勝手に注文するカガリに少し強引さも覚えながらも全く不快には感じない。
少しもしない内に出てきたのは、ミニトマトにベーコンが巻かれたシンプルな串。
一つ食べると、中の汁がやたら熱くて驚くが、なるほど、今まで食べた串のどれよりも美味しい。
「うまいだろ?!」
「ああ、凄く。」
ほろ酔い気分のせいか、会話も弾む。
こんなに気が軽く人と話せたのは初めてで、アスランはカガリなのかもしれないと漠然と思った。
「のんだ〜・・、ふぃ〜・・。」
「大丈夫か・・?」
半千鳥足状態のカガリの体を支えるようにアスランは腰に手を回す。
カガリはバランスを崩すようにアスランに寄りかかり、目を閉じてしまう。
「か・カガリ・・・?」
「・・目ぇ・・あけらんらぃ・・・。」
呂律を失った口でそう言われ、アスランは苦笑しつつも嬉しそうにカガリを抱きかかえ人の邪魔にならない所まで移動し、腰を下ろしてから携帯でタクシーを呼ぶ。
カガリが寝てるのを良いことに、唇を何度も奪いあまつ胸もゆっくりと揉む。
「・・ん・・ぅ?」
全く気が付かないカガリにアスランは更に行動を進め、口内を舐めた。
お互いアルコールが残っていて、それが馴染みあうほどに唾液を溢れさせていく。
タクシーが来たところで口を離し顎に落ちた糸を舐めてから、カガリをタクシーへと入れた。
「お持ち帰りかな?色男!」
「えぇ、まぁ。」
タクシーの運転手が「若いって良いね〜」と言いながらカガリの家まで走らせてくれた。
カガリの家はマンションの上部。アスランはカガリを抱き、エレベーターでカガリの部屋へと向かう。
指紋認証システムなのでカガリの指を当てれば一発で開いた。
「・・・さて・・、」
酔いが回っているせいか、いつもよりも理性が働かない。
このまま襲ってしまえと、アスランの思考が訴える。
・・・・そう、今ならば・・酔った勢いと偽れる。カガリは相当酔っていたし・・、そう言う流れだったと説明すれば問題はないだろう。
最後に少し残されていた理性を言いくるめ、アスランはカガリの服を脱がせる。
服の上から感じた胸は期待通りの大きさ。・・Dだな。
そう不敵に微笑みつつも、まずはブラとショーツだけの状態を楽しんだ。
白に・・水色の刺繍。シンプルで、なのに可憐。・・カガリらしい。
少し以外だったことと言えば、細さだろうか?着太りするタイプなのか想像より遙かに細い。
今までもスタイルがいい女性を抱いていたとは思うが、その中で最も凹凸のバランスが良い体だ。
ミーアもフレイも上位だが・・カガリには何処か劣る。
------・・気持ちの分、かな?
そう、アスランは今までになく興奮していた。
このまま襲うのが畏れ多いほど。
だが引き下がれず、カガリの胸を揉みほぐしながら耳元を優しく攻める。
「ん・・」と身じろぎながらもカガリは一向に起きる気配がない。
下着の上からでは物足りなくなって、ブラを外す。
Dもあるのに全く垂れていない。中高時代にでも運動部にいたのだろうか?
そう思いつつ形の良い胸を揉み柔らかさに微笑んだ。
カガリの胸って・・柔らかいな。
当たり前の話、なのだが、胸が大きくなるに連れ多少柔らかさを失うような気がする。(今までの経験から。)
だが・・カガリはこの大きさでこの柔らかさ。
熱っぽい息が、アスランの口から零れた。
興奮している。
体中、舐めたいな・・・。
求められなければ欲情しない質だと思っていたのに・・・。
こんな無抵抗のカガリを犯すのに凄く欲情する。
自分の欲望を満たすべく、アスランはカガリの胸の先端を摘んだり舐めたり・・ショーツにも手を掛けて引き下げた。
「・・・・。」
ゴクンと生唾を飲む。
ちょっと胸を弄っただけなのに、凄く濡れてる。
寝てるせいで声が物足りないような気がしたが、そんなのは何処かへ吹っ飛んでしまった。
「・・感度、最高だな。」
そう笑みが零れる。
優しく指でその場所に触れ、カガリの顔を伺う。最初眉に力を込めたが次第に口元から可愛らしい声が聞こえるようになった。
それを見計らってアスランは少し肥大した芽に触れる。
「・・ッ、ぁん・・、ゃぁ。あッ、」
カガリが本格的に喘ぎだし、ようやくうっすらと目を開けた。
その瞳は少し虚ろで、夢か現実か理解しかねているように見える。
「気持ち良い・・?」
そう顔を覗きながら指で蜜部を撫で遊ぶ。
「あ、や、や、ぁッ・・アレ・・ゃ、な・・ん・・でぇ・・?」
「・・・・、酔ってて覚えてないみたいだな・・。」
君が望んだんだろう?といわん限りの口調で言うと、カガリの目が開き「ほん・・と、・・に・・?」と聞かれる。
「・・うん-----・・、ホントだよ。」
そう嘘を付くことに少しの罪悪感を覚えたが、此処まで来たらアスランは止まるつもりなんて無い。
しかし・・、
「・・やなら・・、止める・・?」
そう、言いながら・・アスランの指が強めに芽を捏ねた。
「あんッ、あ、ぁ・・や、やめて・・っ、だめ、ダメ・・っ!」
それが気持ちよさからくるものなのか、本当にやめて欲しいのか・・・、そう迷ってる振りをする。
自分は相当質が悪い。
だって、俺は止めるつもり何て毛頭ない。
「嫌?じゃあ・・止めるな。」
そう言いながら指を外し、「ごめん」と一言申し訳なさそうに言う。
カガリは少し拍子抜けしたような、少し残念そう・・また少し安心したようにアスランを見ていた。
「あぁ・・ごめん、汚しちゃったな・・。」
そう言いながら、まるでイヤらしい気がないようにその場所を優しく撫でた。
するとまた新しい蜜が溢れる。カガリの顔を見ても快感に絶えるように目が瞑られていた。
・・・・・・・ホント、感度良いな。
焦る気持ちを抑えながらも、アスランは「今綺麗にするから。」と言い蜜部に顔を近づけた。
「え、あ、アレックスっ・・!ヤダって・・私・・・・・・ッ、ッ・・ゃんっ!!あっ!」
「お詫び・・・汚くしちゃったから。・・大丈夫直ぐ終わるよ。」
そう・・わざとらしくその場所で喋り、アスランはその蜜を太股から丁寧に舐め取る。
カガリは初めて体験するのか、足をジタバタさせようとしたがアスランはそれを許さなかった。
内太股を舐め終え、アスランは密壺に口を寄せる。カガリは一瞬仰け反って大きく喘いだ。
可愛いな・・と心の中で思いながら、花びらをめくるように丁寧に舐める。
「やぁ・・アレックス・・やめて・・・」
「ダメ、まだ綺麗になってない。」
そう言いながら下を更に奥へと忍ばせ、先ほど指で捏ねた芽を次は舌で愛撫した。
「・・・やッ、あ!!だめッ!だって・・っ・・・!!あっ!!」
びくびくっと体を震わせて・・カガリの体から力が抜ける。それと同時に今綺麗にしたはずの場所から大量の愛液がまたカガリの太股に広がった。
「折角綺麗にしたのに・・。」
そう言いながらまだ意識が定かではないカガリの顔を覗き込み優しくキスをする。
「意地悪いことして・・ごめん、でも俺我慢できない。」
許しを得るようにカガリの耳を舐めて、視線を合わせるとカガリは視線を逸らし目を閉じた。
それを許しと受け取り、アスランは手早く服を脱いで自分のものに避妊具を付ける。
カガリの入口を何度かそれで撫でてから入れる。
「すご・・、カガリ濡れてる・・・。」
カガリは人一倍感度が良いようで、信じられないくらい濡れているから滑りがいい。
カガリは気持ち良いのか涙を流していて、アスランはそれを舐め取ると緩やかに律動し出す。
締まり方も・・ちょっとキツイ感じがまた溜まらない。
カガリの喘ぎ声に耳を澄ませながら、それでも一心に体を貫いてカガリが行くのと合わせるようにアスランもゴム越しに欲を放った。
満足していた。
初めて、好きだと思った女を抱けたことが・・とても嬉しかった。
どんな形であれ。
最初は体からでも・・・・絶対心も手に入れてやると思った。
でもアスランは知らない。
目覚めた直後カガリが細い体を抱きかかえ大粒の涙を流していたことを。