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今度の火曜、駅の表通りで待ってます。
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簡潔な文だな・・とカガリは思い、分かったと返事を返した。
「え、アスラン君と会うの?じゃあ私今日は電車で帰るわ。」
「え?」
いつものようにミリィを送り届けてから帰ろうとすると、ミリィはニッコリ笑い手を振ってしまう。
カガリが首を傾げると、ふふっと何かを楽しむような声をミリィは出した。
「だって、お邪魔しちゃ悪いでしょ?・・アスラン君は本気かも知れないのに。」
「あー・・この間言ってた事か。万に一もないと思うけど・・。」
そうカガリは笑い徒歩でその場所に向かう。
車を出すと人通りが邪魔で、自分だと本当に事故になりかねないからだ。
表通りから駅へ出ると・・直ぐにアスランが居てカガリは軽く手を振る。
「こんにちわ。」
「ん。」
そうニッコリ笑うカガリにアスランの鼓動速くなる。
「あの・・っ!」
どう言えばいい?
好きになりましたと・・いや、もっと気の利いた言葉を・・!!
そう・・考えているとアスランはカガリを見たまま固まった状態になってしまう。
カガリは少し首を傾げ小さく笑う。
「お前ってさ、可愛いヤツだと思ってたけど・・随分と色っぽい顔するんだなぁ。」
熱の籠もったような目が子供なのに妙に色気がある。
絶対将来ホストやったらナンバーワンだろうな・・。
最初のうちはそんなことを考えていたのだけれど、何も言わないアスランにカガリは本格的に疑問を投げかけた。
「・・・?どうしたんだ?さっきから。」
「・・あの、俺・・」
頬を赤くさせたアスランに、カガリはなるほど!とミリィの言った言葉に納得する。
確かに・・この仕草は"好き"なように見える・・。
だが、この年の差だし有り得ないだろうとカガリは未だ高をくくっていた。
「アスラン・・この間ミリィが言ってたんだけど、お前気あるだろ?私に。」
「えッ・・!」
ガッと顔を思いっきり上げたアスランにカガリは悪戯が成功したようにニッコリ笑う。
「嘘!・・大丈夫、私だって高校生獲って食べないからな!」
アスランの反応があまりにも"有り得ない"と言う感じを見て、カガリは安心して冗談だと流す。
だが・・アスランはさっきより少し強い視線でカガリの目を射抜いた。
「・・・・好き・・じゃ、駄目ですか?」
「へ?」
余りにも・・思い詰めたような、でも強い口調で言われ、カガリは目が点になっていた。
「・・うんと・・だなぁ、お前は高校生で、私は社会人だから・・」
「・・・・。」
夕食兼話し合い・・としてカガリとアスランはまたファミレスに入っていた。
カガリは何度も同じ事繰り返す。
社会人と高校生。
分かり切っている歳の差。
「知ってます。」
「・・そうだよなぁ・・ってな、お前・・・。」
じゃあ早く理解して、納得してくれよ・・とカガリは思う。
だが・・熱心な瞳に見つめられると、カガリも何も言えなくなってしまうのだ。
高校生だから・・、まだアスランがあまり場数を踏んでなくて純粋だからだろうか?
熱心に言われると雰囲気に呑み込まれそうになる。
「好きだって、言ったんです・・俺は。駄目なんですか・・?」
「だから・・。」
「・・高校生と社会人以外の説明をしてください。」
「・・・はぁ・・。」
此処はハッキリ言わなくちゃ・・とカガリはアスランを見据えた。
「あのな、お前はただ年上に興味があるだけなんだ。・・お前、歳の割に大人びてるってよく言われるだろ?だから大人の女と付き合いたくなるんだよ。」
「・・はい、」
「・・うむ分かればよろしい。」
「----俺は、年上の女性のカガリさんが好きで・・それが駄目な理由を聞いてるんです。」
別に年上が駄目な理由だけじゃ納得しません、とアスランはフイッと顔を向ける。
大人びてるのに駄々っ子の子供みたいだな・・とカガリは思った。
「-----・・私は・・駄目じゃないぞ?でも、お前が後々・・」
「じゃあ付き合ってください。」
「・・じゃあって・・・・。」
「付き合ってから、嫌なら別れてください。」
その言葉に・・カガリは溜息を付き了承する。
根負けだ、何せ今は夜の十時だ。(アスランと駅前であったのは午後五時だった。)
「・・・良いんですか・・・?」
パァッと明るくなったアスランの顔に、カガリはやれやれと笑う。
「女に二言はい・・けど、お前が私に嫌気がさしたら直ぐに言ってくれよ?」
大人なのに、子供のようにくったいなく笑うカガリの顔がアスランは好きだった。
それから・・一度カガリの会社に行き、車で送ってもらう。
逆なら良かったのに・・・、そうアスランは自分が情けなくなった。
「良い家だな・・一軒家だし・・。」
「そうでもないですよ。」
そう言って車から降りようとしたアスランに、カガリは「じゃあな」と優しく笑う。
何だか、凄く子供扱いされてるようで・・アスランはムキになりシートベルトを外しカガリの頬にキスをした。
「・・さよなら・・明日、また・・今日の場所で会いたいです。」
「・・ん、分かった、お休み。」
お返し、といわんばかりにカガリからも頬にキスされアスランはその唇の感触に舞い上がる。
今まで数人彼女は居たが、アスランの頬にキスできるような子は一人たりとも居なかった。
舞い上がったアスランを残し・・カガリは車のアクセルを踏む。
赤いスポーツカーが去ってから、アスランは頬を抑え真っ赤になっていた。