彼女は最初から嫌だと言っていた。
押し切ったのは俺。
蠱惑的悪夢
-エンドレス-
カガリは小さい声で、壁越しに言った。
「そういうの・・疲れた。」
それだけだった。
彼には彼女が居た。
だから黙っていた。
-無慈悲-
電話が掛かってきた。
知らない番号、
だけど、察しが付いていた。
「アスラン・・先輩?」
電話越しに聞こえるのは小さな笑い声だった。
蔑むような声だった。
「・・・。」
メイリンは、黙ってそれを聞いていた。
そして、彼は一言言った。
「付き合おうか?」
私は・・たったの二音で返答していた。
「よろこんで、お願いします。」
彼が沈んでいるのは
僕の目から見て明らかだった。
-涙-
あれから、アスランはメイリンと付き合いだした。
カガリには言っていない、言うつもりもない。
そして、
アスランには、メイリン以外の彼女が居た。
キラは一度だけ、アスランをひっぱたきに行った。
「・・君は、そんなに・・カガリが苦しむのが見たいの?」
アスランは黙っていた。
貴方が探しているのは私じゃない。
それが酷く虚しい。
-他人-
あれから、カガリは学校を一週間も休んだ。
その間に、私はアスランの恋人になっていた。
アスランには恋人が四人居る。
その内の一人だった。
「ミーア。」
決まって、放課後、アスランは屋上に来る。
ミーアもそれに遭わせて屋上に行く。
そして黙って空を見上げる。
「メイリンは・・良いの?」
その返答はない。
メイリンは・・アスランの本命らしい。
また、
ほら。
私は視界にない。
+++++
あとがき
ゴメンミーア・・ッ!!本当にゴメン!!orz
2006/08/27