5,涙



彼女は最初から嫌だと言っていた。

押し切ったのは俺。




蠱惑的悪夢



-エンドレス-




カガリは小さい声で、壁越しに言った。


「そういうの・・疲れた。」


それだけだった。













彼には彼女が居た。

だから黙っていた。





-無慈悲-




電話が掛かってきた。
知らない番号、
だけど、察しが付いていた。

「アスラン・・先輩?」

電話越しに聞こえるのは小さな笑い声だった。
蔑むような声だった。



「・・・。」


メイリンは、黙ってそれを聞いていた。

そして、彼は一言言った。



「付き合おうか?」



私は・・たったの二音で返答していた。


「よろこんで、お願いします。」













彼が沈んでいるのは
僕の目から見て明らかだった。




-涙-




あれから、アスランはメイリンと付き合いだした。
カガリには言っていない、言うつもりもない。

そして、

アスランには、メイリン以外の彼女が居た。
キラは一度だけ、アスランをひっぱたきに行った。


「・・君は、そんなに・・カガリが苦しむのが見たいの?」


アスランは黙っていた。













貴方が探しているのは私じゃない。
それが酷く虚しい。




-他人-




あれから、カガリは学校を一週間も休んだ。

その間に、私はアスランの恋人になっていた。


アスランには恋人が四人居る。
その内の一人だった。

「ミーア。」

決まって、放課後、アスランは屋上に来る。
ミーアもそれに遭わせて屋上に行く。

そして黙って空を見上げる。


「メイリンは・・良いの?」


その返答はない。
メイリンは・・アスランの本命らしい。


また、

ほら。



私は視界にない。































































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あとがき
ゴメンミーア・・ッ!!本当にゴメン!!orz
2006/08/27