1,ENDLESS

彼女は最初から嫌だと言っていた。

押し切ったのは俺。




蠱惑的悪夢



-エンドレス-




「疲れた」

それが彼女からの別れの言葉だった。
疲れた、・・だ、そうだ。

「うん。」

俺はそう、答えた。
そして付け加えた。

「何が言いたいんだ?」

彼女は答えなかった。













後悔をしていた。

やっぱり、あの時頷くんじゃなかった。




-ミステイク-




彼のことは、多分、大好きの部類に入る。
それは今でも変わらない。

けれど、

だからこそ、


頷いてはならなかった。


私も、彼同様、相手を愛していた。

けど、それは・・・


間違いだった。


だから、言った。



「疲れた」と・・言った。


もう知らない人。

私はもう、彼の恋人ではない。













彼女が疲れているのは
誰の目から見ても明らかだった。




-涙-




家に帰ってきた姉は酷く憂鬱そうだった。

理由は聞くまでもない。
だから、僕はいつも通り肩を叩いてあげた。

辛そうだった。

親友と姉が付き合いだしたのは一年弱前。
あと・・・一週間ほどで、ちょうど一年。

自分たちは来年受験生だ。

大学入試・・人生を大きく変えると言っても過言ではない。


でも、そんなことは関係がない。


「・・泣いて良いよ。」


君が泣きたいのなら。













受け入れられなくなるときが恐かった。

だから私は拒否した。

彼はそれを認めなかった。

気持ちが大きいから、無理だと・・

泣きそうな顔で私に言った。

それを抱きしめてやりたかった。

抱きしめてしまった。

でも、私も言いたかった。


気持ちが大きいから無理だと。


私の気持ちは、



貴方の大きさに釣り合わないから。









貴方の愛を受け取れなくなる日が来るのが恐かった。









それが来てしまった。































































+++++
あとがき
っていう語りネタをやってみたいだけです。スイマセン・・。
2006/08/27