「ちょっと、カガリ・・あんた、アスランとどうなってんのよ?」
そうフレイに聞かれ、何の事だ?と返した。
「付き合ってるの?付き合ってないの?ハッキリしなさい。」
--------そ、そんな事・・・言われたって・・・。
「アスラン・・あのさ・・。」
「なんだ?カガリ」
中二の秋、突然フレイにそんな事を聞かれて困惑する。
アスランのことは大好きだし・・お嫁さんになってくれとだって言われた。
-----けど、すぐに付き合おうとか・・そういう話にまでは発展しなかった。
「-------なに困った顔してるんだ、心配事があるなら・・相談しろよ。」
「・・あぁ・・・。」
優しく髪を撫でて微笑んでくれるアスランが堪らなく大好きで、ニカッと微笑んだ。
「でも、大丈夫だっありがとうアスラン」
別に良いじゃないか、自分達は急がなくたって・・・。
昔も今もこれからだってずうっと両思いなんだから
「・・・カガリ、他の人たちが・・言ってたんだけど----好きな奴・・いるんだって?」
---っ!?
「えっあ、、な・・何の事だろうな・・・。」
馬鹿誰だッ!アスランにそんな鎌かけなくても---だいだい皆からかいすぎなんだよ私たちの事をッ
「・・・そっか、そうだよな。」
-----俺のことを好きなんだろうか?それとも・・他のやつを好きになってしまったのだろうか?
手を握ろうと腕を伸ばしても、気恥ずかしさとその考えが邪魔をして、握る事は叶わない。
「アスラン、今日うち来て夕飯食べよう!今日はカレーだって」
「・・あぁ。」
・・・・まぁいい。今カガリの隣にいるのは・・俺なんだから。
-------誰にも譲ったりするものか。
カガリの家の前に着くとちょうど後ろから追いかけてきたキラが息を切らして話しかけてくる。
「アスランっこの前の続きッ!!次は負けないから!!」
まーた格闘ゲームするつもりだな・・コイツ。
「その前に、宿題だろ?まったく、順番が逆なんだよキラは」
そんなんだから、今日みたいに罰掃除させられるんだ。
「煩いなぁ、僕から逃げる気?」
そんな挑発・・・・そう思いながらそう言われれば負けず嫌いに火がつく。
「わかったよ、一回だけだぞ?」
「勝ったほうが今日の夕飯カガリの隣ねっ」
「わかった。」
これは負けられない、そうカガリの方を見ればカガリは真っ赤になっている。
「絶対勝つからな、キラ。」
「僕も絶対勝つからね」
部屋に入り、ゲームをしだすと
「俺の勝ちだな、キラ」
「なッ男は三本勝負だよ!!」
そして五分後
「僕の勝ちっ今日の夕食僕がカガリの隣に座るからね」
「お前っ・・・五本勝負だッ」
「男に二言?アスラン情け無いっ」
「お前にそっくりそのまま返す。」
そして夕食までのエンドレスでゲームは続く。
・・・・・・・・・・・つまらない。
こうやって二人の世界を作られればカガリだって堪らなくつまらない。
「・・・じゃ、私は私の部屋で先に宿題やってるな」
そういい残してその声に耳も貸さない二人を他所に部屋を出た。
「アスランの馬鹿、キラの馬鹿」
ちょっと悪態を付いて机にノートと筆箱をだすが、やる気が出ない。
「---------何だよ、二人とも・・・私の事なんてホントはどうだっていいんだろ?」
「あれ?カガリは?」
「------いないね、部屋・・戻っちゃったのかな?」
そして無言でゲームの電源を切る。
「カガリがいなきゃ、争う意味なんて無いのにね。」
まったくだと頷き
「---部屋、いってみるか。」
そして二人で部屋に向かう。
「カガリ〜〜なんで何も言わずいなくなっちゃうのさ。」
ガチャンとドアを開けてキラに言われた言葉でカチンと来る。
「ちゃんと言ったぞ?部屋に行って勉強してるって。」
「----、ごめんなカガリ。」
「・・・別に・・・・・怒ってないさ。ただ・・・。」
シャーペンを止め此方にクルリと振り返る。
「・・・私はゲームのネタでしかないんだと思って。」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・。」」
(アスランっカガリそーとー怒ってるよっ!?)
(キラお前が・・ゲームしようなんて言うから・・・っ)
「何コソコソ話してるんだよっ!今一人で勉強したいから早く出て行ってくれッ!」
そうガツンと言われ二人でトボトボトカガリの部屋を後にした。
「同罪だね〜僕ら」
「同罪なのか?・・・俺まで・・・。」
キラのせいだと少し睨みたくなるがゲームに熱中してた事は否定できないと少し哀しくなる。
--------カガリは・・笑っているのが一番なのに。
結局夕食、カガリはリビングに下りてこなくて、また二人で深く溜息を付いた。