「泣くなよ・・。」


「泣いてないっ」



「泣いてるじゃないか・・・。」







+もらい泣き+



「だいたい・・カガリももう中学生なんだぞ・・いい加減・・」

「泣いてないって言ってるだろっ!!」

・・・それの何処がしてないんだよ。



キラとカガリは仲のよい兄妹だった。

俺とは二人とも幼馴染。


「だって・・キラが・・キラが・・っ」


今日キラが同じ学年のフレイと言う女の子が転びそうになったのを助けたら

運悪く、スカートの中が見えたらしく、ひっぱたかれたそうだ。

そして、またしても運悪くキラはその女の子を結構気にっていた。



「・・だからって・・カガリが泣く事でも・・・。」

キラはその直後ショック転倒。頭を打って病院送り。

そして今その見舞いを学校帰りに行く途中だった。

「それに、先生だって検査するだけだって・・。」

それでも隣の彼女は泣き止まない。困ったものだ。

「キラ・・悪い事なんて・・一つもして無いのに・・」

まぁそれもそうなんだが・・・。

「それに・・キラが泣いてると私も悲しくなるんだッ」

これは双子の定めかなにかか?

そしてまた道の真ん中でわんわん泣き出す。俺が泣かせたみたいで人の目がいたい。

「だ・・ってぇ」

そうして、俺の学ランの裾を掴み涙を堪えていた。


・・・。大体こいつもいい加減俺の気持ちに気が付いて欲しい。
ずっとずっと好きだというのに未だに気が付かず、こうやってさも当然のように嬉しい事をしてくる。



「・・・少し落ち着け。」



そうしてカガリの肩に手を回しポンポンと叩いてやる。

「うん・・っ」

そしてそのまま、肩に手を掛け病院に向かった。



****



「カガリッ・・アスラン!」

キラは軽く包帯をしていたが元気そうに此方にかけてきた。

「キラっ怪我は大丈夫かっ!!?」

カガリもさっきの涙は消えうせたかのように双子の兄と抱き合っている。

「・・あれ・・目・・少し腫れてない?」

あぁ・・と応え、ニカッと笑ってカガリは

「泣いてたらアスランが慰めてくれたんだっ」

と嬉しそうに報告していた。





数日後、学校で・・・。

「・・慰めるって、具体的に何したの?」

「はぁ・・?」

「ボディータッチ・・してないよね?」


そして神の如くの鉄拳を直で喰らった。















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あとがき
中1学園パロしかも幼馴染編☆
キラの兄馬鹿発動中。同時にホワイトアスラン発動中です。
カガリは天然キャラで。。。
2006/2/21