めちゃくちゃにキャラ崩れします。原作派の方ご注意してください。。。
「なぁっどうしようッ!!アスランにあげるプレゼントが決まらないんだっ!!」
「「「えぇっ!!」」」
+プレゼント+
今日はクリスマスイヴで、アスランとデートする約束があった。
なのに・・・
「・・・プレゼント」
そう、何をあげていいか分からない。
「何で当日まで相談しないのよっ!!」
フレイに顔をウニウニと引っ張られて少し痛い。
「アスランか〜・・いっそ文房具が良いんじゃ・・。」
ミリィの言うようにそうも思うのだが、やはり・・・。
「恋人しか・・あげられないものって言うか・・なんか・・特別なものがあげたくて・・・。」
その言葉にラクスはニコリと微笑んだ。
そして一言。
「いっそ--------、に-----を付ければよいのでは?」
「・・・?」
その言葉に残りの二人は大爆笑した。
****
ラクスに言われるまま必要最低限の物だけ買って、アスランとの待ち合わせ場所に行く。
「・・悪いな、塾この時間じゃないと終わらなくって・・。」
「いや、気にするな・・私も丁度買い物していた所だしっ!!」
・・と言うか・・大丈夫なのか?こんなプレゼントで・・・?
それ以前に、ラクスが言うようにすれば・・アスランは本当に喜んでくれるのだろうか?
『大丈夫ですわ、カガリじゃないと、あげられないもの・・ですから!』
そう黒く微笑まれたのはきっと見間違えでは無いけど、きっと喜んでくれるとフレイとミリィは言ってくれた。
「スタバ行くか?」
いつも良く行く店の名前を言われたが、イヤ・・と声を上げた。
「何処が良い?」
ミリィに一言こう言われた。
『だったら、アスランの家行かないとねっ』
----良く分からないのだが。
それに、アスランは家に行くとなーんか様子がおかしくなるんだよ。
「えっと・・お前の家・・・じゃ駄目か?ケーキ買って・・適当に出前とって。」
「え・・・?」
その言葉でアスランが一瞬硬直したように見えたのは、勘違いか何かか?
「あ、駄目か?」
「いやっ・・ぜんぜん構わないけど・・・。」
***
「このピザっ美味しくないかっ!!」
「俺はこっちのシーフードの方が・・。」
「あぁ!それまだ食べてないっ」
そんなこんなでミックスピザを食べ終わり、ケーキを食べ始めた。
「アスランは・・甘いものが嫌いだから、モンブランで・・」
「カガリは・・ショートケーキだな。」
そしてお互いに自分のものを食べだす。
やっぱり甘いものは美味しいと思った。
「アスランのモンブラン、一口くれないか?」
欲しい欲しいと見ていると、アスランは
「いいよ、ホラ」
と差し出してくれたのでソレをほおばった。
「んー、こっちも美味しいな・・甘さ控えめで。」
それを見てアスランはニコニコ笑っていた。
「・・・カガリ、コレ・・クリスマスプレゼント。」
そう唐突に出されてビックリする、まぁ彼も自分もそう雰囲気とか良くわかんないタイプの人間だ。
小さな箱に入ったそれを開け、中身を見る。
「・・ネックレス・・・?」
小さな赤い宝石が三つ入ったネックレスを白熱灯にかざして見ていた。
「綺麗・・だな・・」
プレゼントをあげるとカガリは喜び、すぐにつけようとしてくれていた。
「・・ん?あれ・・あれ・・・?」
どうやらちゃんとつけられないらしい。そんな不器用さも見ていて可愛い。
「貸してみろ、つけるよ。」
そして金色の髪に手を通す・・付けようとするがその綺麗な髪が邪魔をしていた。
「髪すこし上げててくれないか?」
そういうと、カガリは「わかった」といい、髪を上に上げてくれた。
「・・あっ・・・。」
そう思わず声に出してしまったのは俺だった。
「どうかしのか?」
ハッと正気に戻る。
嘘でもうなじを見て、触りたくなったなんて言えない。
「いや・・つけるぞ。」
そういい、ネックレスをつけるとき指先がうなじに少し触れるてしまうとカガリはくすぐったいと声を上げた。
「ついたぞ。」
「あぁ・・ありがとう。」
そしてカガリは制服の第二ボタンを開け、そのネックレスと肌を見せてくる。
「綺麗だ!これ・・私には勿体無いな!」
「・・え・・あぁ・・。」
当然ネックレス以上に肌に目が行ってしまう。それに綺麗な鎖骨まで見えてはどうしようもない。
・・と言うか・・気使ってほしいんだが・・。嬉しいが、カガリにその気が無いのにその誘惑するような行動が恨めしい。
「えっと・・その・・・私もプレゼントがあるんだが・・・。」
カガリはおずおずと気まずそうに口を開くが、一体何をプレゼントしてくれるんだろう?
「実は・・私が選んだんじゃないんだ・・。その---、良く分からなくて。」
出来れば・・カガリに選んで欲しかった。というかカガリが選んでくれたものなら何でも良いのに・・。
「ちょっと・・待ってろっ!準備してくる!!」
『リボン・・・?』
『えぇ、リボン・・出来れば大きめで、カガリに似合う緑色が良いと思いますわ。』
『それの何処が私にしかあげられないプレゼントなんだ?』
『アスランが教えてくださいますわきっと。』
『?』
『それでですわね、そのリボンを・・-------。』
「---っカガリ!?」
驚きの声を上げるのも無理の無い話しだった。
「・・そんな驚くなよ・・。」
だって・・・。
カガリが首にリボンつけて出てくるなんて・・・・・・・・・っ!
クリスマス→プレゼント→リボン付きカガリ。。。
という発想が嫌がおうなく頭を覆う。
「・・・・ちょ・・ちょっとまて・・・誰に言われた・・といか・・カガリにその気はあるのかっ?!」
そう言うとキョトンとして見られて
「ラクスが・・こうしたら、アスランに私にしかあげられないものになるって・・それにアスランが教えてくれるって」
・・・お前かラクス・・。何だあのピンクの妖精は・・。絶対俺の忍耐力で遊んでる・・。
それとも何か?良き計らいをしたつもりか・・・?違うっ!ただ単に遊んでるだけだあの人はっ!!!!
「--意味が・・分かってるわけじゃ、ないんだよな・・・?」
「だから、お前が教えてくれるって。」
「はぁ〜〜〜。」
だって、そう言われたんだ。そんな深くため息付くなよ・・。
でも、やっぱり自分で選べなかった結果なのかもしれないよな。
うん・・ラクス達だって良かれと思ってしてくれた事だし・・。
「・・ゴメンな、アスラン・・。やっぱ嬉しくないよな。」
いや、大いに嬉しいさ。クリスマスプレゼントがカガリなんて。嬉しすぎて涙が出るくらいだよ。
でも・・・。
「・・・人に頼った私が悪かった。」
そうしてションボリしだすカガリを見て悪い事をした気分になる。
カガリだって必死に俺を喜ばせる方法を探したんだろうし・・・。
「・・えっと・・・そのな、嬉しいんだが・・その・・・・・。」
何も知らない君にそんな事出来ないだろ?
俺だって男だし、やっぱりそういう念はある。(キラ曰く、「大分人より鈍いけど。」)
でも、そんな俺の心内以上にカガリは大切だ。
ずっと、幼馴染から脱出できずつい最近やっと恋人になれたのだから。
「嬉しいのか?・・じゃあ、これでどうすればお前は喜ぶんだ?」
そう嬉しそうに尋ねるカガリには手も足も出ない。綺麗な髪に淡いグリーンのリボンは良く栄える。
「だ・・っ」
「だ?」
「・・・抱かせてくれないか・・?」
「え?聞こえないぞ!」
「・・・・。っ・・。」
「何だよ?お前・・?」
カガリは俺がどもっている理由にも気が付かないらしい。
「抱かせてくれっ!!」
「はぁ?!!!」
抱きつこうとした直後アッパーを喰らったのは言うまでも無い。
+++++++
あとがき。
学園パロは気楽に打てて良いですね・・。
アスランご愁傷様ですよ、まじ。
どうやら天然カガリが好きらしい事に気が付きました。
(それ以上に本編のカガリが好きですが。)
多分この後は何もさせてもらえていないと思います。
2006/2/22