「カガリが・・倒れた?」






「何その疑問系は・・・。」







+看病+



「倒れたっていっても熱出して寝込んでるだけだけどね。」

だけって・・

「で、アスランも知っておいたほうが良いと思って。」

カガリが倒れるって・・?

「明日の公務全部キャンセルだって、本当は一週間ぐらい前からずっと具合悪かったみたいだけど。」

・・・なんか凄く良くないことが起きそうな気がする。



カガリはあまり風邪を引くタイプではない。

それは・・まぁあの性格を見れば一目瞭然。風邪が近寄らないんじゃないか、そう思っていた。

普段あまり、出入りしないようにしているアスは邸に連絡し、カガリと会いたいとキサカさんに頼み込む。

「・・病は気からというし・・君なら、まぁ問題ないだろう。」

そう言われ裏道から車を飛ばしアスハ邸に入る。そして一直線にカガリの部屋に向かった。



「・・入るぞ?」

ノックをしそう確認をするが返事は無い。寝ているのだろうか?

「ア・・ス・・ラ・・・ん?」

そう消えそうな声で言われびっくりしてベットを覗き込む。

涙が今にも零れそうになりぐったりとして、いかにも気分が悪そうなカガリが横たわっていた。

「・・大丈夫か?」

そう言ってベットの横の椅子に腰を下ろす。

カガリは俺と話そうと身体を持ち上げようとしてくれた。

「寝たままでいい・・辛いんだろ?」

「・・うん・・・・。」

そしてヘナヘナと身体をベットに戻す。

「無理・・したのか?」

するとカガリはバツが悪そうに伏目になる。

はぁとため息を付き、カガリの頭に手を置いた。



「あれ・・・。」



37.0℃くらいだろうと推測できた。

案外低いことに驚く。

「・・実は・・過労なんだ・・。」

過労・・・?

「仕事・・疲れて、少し風邪も引いてるが・・ほぼ過労だって・・。」

過労で倒れた・・・?




「一体・・どれだけの仕事を押し付けられたんだよ・・・。」



呆れたくなってくる。


「じゃあ、さっき異様に声が小さかったのは・・?」

「寝起きだから。」



それでもカガリはダルそうで・・・。やはり仕事のしすぎだろうと思う。


「でも・・」



そう口を開き、こっちを見て微笑んだ。



「アスランが来てくれたから・・治りそうだ。」



その言葉で俺の顔が赤くなったのは言うまでも無い。











+++++
あとがき
短ッ!!!!!!!!!!!
いや、実は裏があったりなかったりします。
暇な人は探すのも良いかもしれない・・・・。
2006/2/21























「アスラン・・・・?」


だって、仕方ないじゃないか。カガリが嬉しい事言ってくれるから。





+看病〜裏ver.〜+





気が付くとアスランがベットの上に乗っていた。

そして布団越しに抱きつかれ、触れるだけのキスをされる。

「アスラン・・・・・?」

驚くのは当然だ、だって・・・。




アスラン、服脱ぎ始めてるから。




「ちょ・・まて馬鹿かお前はっ・・・私は今過労だって・・・っ」

抗議するが、彼の腕は止まらず布団を取られ服に手を掛けられていた。

「過労・・といか知恵熱だろ・・?なら平気だ。寧ろ一人で考え込んでいる方がずっと長引く。」

・・うぅ・・確かに悩んでいて倒れたのは本当だ。疲れてもいたがそれは今の今まで寝ていたので吹っ飛んだ。

考え込むほうが・・それも分かるが・・!!

「待てって・・っ」

そう拒むがアスランは一向に聞き入れようとしてくれない。




気が付けば服に手を入れられ、指先で腰をなぞられた。




だいたい、カガリは俺にハツカネズミになっていると言いながら時々本人もそれに嵌る。

(俺に比べて回数は非常に少ない・・・いや右手で足りるほどしか見ていないが・・。)

「たまには・・溺れるのもいいだろ?」

その言葉に顔が真っ赤になるカガリ。

「溺れたくないっ・・溺れないからな!!!」

そして必死に抵抗を始める。黙って身を任せてしまうのが一番楽なのに・・・。





実力行使だな・・これは。




****






「ふ・・・ッ・・ん・・・!!」

カガリは口から漏れる快楽の声を必死で塞ぐ、それを見て心が疼きとうぜんその指を更に動かす。

今日自分のものを入れるつもりはなかった。最初はその気だったが、さすがにソレは酷だろう。

・・俺としては凄くきついんだけど・・・・。

カガリが時には何も考えられないくらい、こういうのに溺れても良いんじゃないかと俺は思う。

だって、いつもいつも国の為に頑張ってるんだ。たまには人間的な幸せに走ったってバチは当たらないだろう?

「カガリ・・」

そう言って塞込んだ唇を解くようにキスをし、口が開いた時入れていた指たちをいっせいに動かす。



「っ!!!!」



声にならない声が部屋を充満し、その声で俺の気も立ってくるが・・此処は我慢とソレに言い聞かした。



そして指を動かし、カガリを逝かせてしまう。


残った俺は必死に自分の欲望を抑えるようにその場で蹲る。




*****





「・・・っ・・?アスラン・・?」

目覚めて直ぐさっきの事を思い出し顔が赤くなった。

しかし、アスランが直ぐ傍で蹲っていてビックリする。

「アスランッ!!?」

気だるい身体を起こしアスランの顔を無理やり上へ上げた。

「・・っ・・・・起きるのが・・いつもより早いんじゃないのか?」




あぁ・・そうか・・。



鈍感な自分だって流石にこれくらいは・・分かるさ。




「・・・よければ・・抜くけど・・?」




さっきの行為のお礼と復讐を込めて。



「えっ?!」

予想もしなかったのか、アスランは嬉しい声と微妙な声を同時に上げた。







+++++
あとがき
ふ〜何が書きたいんだろう自分は・・・。
ともかく、真面目な二人だからこそ、たまには快楽に溺れても許されると思うんですよ。
たとえ現実逃避でも、そういう瞬間は必要そうな気がするんです。
知恵熱は思い悩みから来るので
いっそ悩まないようにしてやろうと言うアスランの好意でこうなったのだと思ってください。
そして、カガリはその後それの恩返し(復讐)をしてやると(笑)