「そういえばなんだけど・・・。」
"私といない間・・お前どうだったんだ?"
+存在+
「ん?」
「んじゃない、・・ほら、メイリンとかそれにザフトとか色々・・」
それを聞いて少し笑って此方を見返してくる彼。
「・・笑い事じゃない!!心配したんだぞ・・っ・・本気で!」
わかってるわかってると彼は笑って見せた。
全く何が楽しいんだ。こっちはそうとう心配したのに。
「色々あったが・・まぁ・・大丈夫だった。」
"大丈夫"彼がアークエンジェルに帰ってきて大丈夫といえる状況だったか非常に謎だ。
「嘘付け。」
「本当だ。」
「ボロボロだった」
「体はな。」
「死にたいってバカみたいな事口にしたのは誰だ。」
「・・・俺だ。」
観念するかのように彼はそういう。
「でも、大丈夫だった。」
まだ言うか?
「・・何処が?」
彼はその質問に困ったような顔をした。
大体大丈夫なところがあったとは思えない。
「カガリの事、ずっと想ってた。」
「はぁ?」
嬉しい・・がッ関係ないだろ?
「・・だから、心配するなよメイリンの事」
赤面してしまうのは当然無理も無い。
「自惚れすぎだ・・馬鹿。」
確かに大丈夫ではなかったと思う。ボロボロだった。
けど。
「俺は・・カガリが頑張ってると思えるから・・頑張れる。」
赤面しているカガリを目の前に、真剣にそういってしまう。
だって本当の事だから。
「遠くても・・傍にいる。」
ザフトにもどった時、オーブの為に宇宙に上がった時。
いつだって
「君の・・傍にいるから・・俺は」
守る為に
「・・私もだ」
なんだか、アスランにばっかりいい事言われてる気がする。
私だって・・ずっと、ずっと・・アスランの事考えてた。指輪を見ていた。
ずっと・・ずっと。
それでやっと気づいた
「私は・・やっぱりお前の事が好きみたいだ。」
もう、指輪を外してしまったけど
「・・やっぱりって・・お前な・・。」
呆れた顔と困った顔をされる。
「・・離れて・・・始めてお前の存在の大きさに気が付いた。」
その言葉を赤くならずに聞いてくれた。
「少し・・遅いんじゃないか?」
「全くその通りだな」
お互いに笑いあう、遅かった・・なら今からが再スタートだ。
私とお前の。
俺と君の。
+++++++
あとがき
出来るだけ原作の性格にあわせて書いたつもりですorz
アスカガってこういうのじゃないですか??(う〜ん)
存在って題名なんか良いですね♪
あと「遠くても・・傍にいる。」はEDからです。いいですよね。
♪遠く離れてるほど近くに感じてる・・でしたっけ?アスカガの為の曲だと思いました(爆)
この話、位置的には大戦が終わった後だと思ってください。
2006/2/21