・・・・・・・・・。


うん。何だこの状況は。




+三角関係?+



ガチャンと同じ扉から二人出てきた。


「おはようございます」
そう挨拶してくるメイリン。
「おはよ、アスラン。」
そう挨拶してくるカガリ。


「・・・・・。」


戦争が終わり、軍を脱走してしまったメイリンはラクスの意向でなんとかプラントに戻れることになった。

一方俺はオーブに留まり一応今は軍人として働いている。




そしてプラントに戻るまでの間、メイリンはアスハ邸に住んでいた。

カガリと自分と一緒に。





で・・・。



「・・なんで朝から腕を組んでるんだ・・?」


いや、別に腕を組む程度ならいいんだ。


でも・・・。


「・・え?駄目ですか?」

といたいけな瞳に聞かれる。

駄目じゃない・・けど。




「いやーメイリン体温高いから、寝る時暖かくていい!」


と、毎日カガリが言うのだ。

そりゃ・・俺の方は体温低い方だけど・・・。


「カガリ様と一緒に寝るときいっつも色々お話してくれて楽しいんです!」

・・・・・・・・。

・・。


「おまえなぁ・・・。」


お前のせいでカガリの所に夜這いも行けないんだぞ・・・・。


「カガリさん、もうちょっとしか此処にいられませんけど・・それまで同じベットで寝て良いですか?」
「もちろんっ」




・・・・・・・・・。
・・・・・。



俺の気も知らないで・・・。




それに、なんか・・やるせないんだよ・・。





そして、朝食も隣で取る。俺は向かい側。

「・・どうした?メイリン?」
「その・・コレ美味しくて・・。」
それはオーブ特製のパン。
「私のやるぞ、ほれ」
そして差し出されたパンをメイリンは拒んだ。
「ん?」
「そんな、カガリ様のものなんて・・食べられませんよっ」
メイリンは嬉しそうに拒絶する。
「いいから、気にするなって」
そして、カガリはパンをメイリンの口へと運び、それをパクリと食べるメイリン。
それを可愛いな〜と言いながら眺めるカガリ。


「・・・おい」


思わず声が出るのだって仕方ないだろっ?!

「どうかしたか?アスラン」
「どうしたんですか?アスランさん」
キョトンと天然組みに見つめられため息が出た。


それを見てメイリンはカガリにこそこそっと話をした。

「なんだ、そういうことかよ?」
そういい、カガリはパンを差し出す。
「お前もおかわりが欲しかったんだろっ」


ち・が・う


「違いますってば・・ホラッ」
そう言ってメイリンはまたカガリにこそこそっと話した。
そんな風にしなくても普通に話せば良いのに。


「えぇ?・・あぁ・・。」
「カガリ様が恥ずかしいなら一緒にやりましょうっ」

「・・・・・・・。」

「ほれ、口開けろ。」
「開けないと鼻に付いちゃいますよ?」

・・・・。

「だから、あーんってしろよ。入らないじゃないかっ」

違う・・いや嬉しいが。。。

その態度にメイリンは腕を下ろして、カガリはまだ腕を上げていた。

「何だよお前、違うのか?」

「そういう事じゃ・・・。」

「あ、カガリ様おかわりいりますか?」

みかねて使用人もパンを大量に持ってきた。


「カガリ様、お返しですっ」

そう言いメイリンはカガリの口にパンを運ぶ。
「ーんっ苦しっーー・・。」
ゴックンとそれを飲み込むカガリ。

「スイマセン・・強く押しすぎて・・。」

「いや、美味しかったぞ?」


そして二人で笑いあう。


・・・・。何だこの疎外感は。





俺だって・・カガリにそんな事したことないのに。
























+++++
あとがき。
カガメイ・・・・?
いや、つうかメイリンってカガリの事尊敬しそうじゃないですか?
なんかべたべた姉妹系になれば可愛いかな〜なんて思うんですよ。
で、アスランがメイリンに嫉妬みたいな?
そんなアスランが見たい(笑)
それに、カガリvsメイリンより、アスランvsメイリンの方が面白そうじゃないですか?
2006/2/21