「フレイ・・・ッ」
「・・キラ・・・。」
+想いをこめた爪あと+
フレイ・・それは彼が愛した人。
そして、誰より守りたかった人。
彼女はもういない。
「ラクス・・・。」
そう言ってにこやかに笑う彼が好きで
「・・・っ・」
息を殺して泣く姿を支えたくて
私が泣いている時に頭を撫でて抱き寄せてくれる彼が好きで
でも・・・
ベットの上、重なる躯の上で彼が言った言葉に
暫し自分の時が止まる。
「・・・・キラ・・・?」
私はその人ではない。
私は・・・・・・・。
「ラクス・・・ラクスですわ。」
哀しくて、悔しくて
想いを残すように爪を立てた。
++++++++
あとがき
何となくこんな気がする。
きっと二年間キラは未練タラタラな・・・。
2006/2/12