「私が貴方を守るから」
そして、彼は死んだ。
■恋の衝動買い■
「フレイ・・フレイッ・・・。」
泣きながらそうやって背中に腕を回す、泣き虫でコーディネーターの彼。
軋むベットの上で、狂ったように囁く言葉。
「キラ・・・っ」
それは愛なんかじゃなかった。
利用できれば身体なんて安いものだ。
哀しさと快楽で我を忘れたように動く彼。
それを受け入れた自分が居た。
恋や愛なんかじゃない。
壊してやる。
死ぬまで
苦しんで
「キラが・・・死んだ?」
そう、私の望みは確かに叶った。
叶った。
・・・。叶ったのよ。
「サイっ!」
だから、当然の事なのよ。
私が元の彼に戻るのだって。
でも・・・・・・・。
「最初はどうか知らないけど・・・。
元の彼から出た言葉。
好きだったんだろ?!」
・・・・・。好き?
「フレイ・・僕・・・僕は・・・。」
ねぇ
「君を守る・・・・。」
誰か嘘だといって。
愛してた?
「キラっ・・・・・・・・!!」
本意で優しく抱きしめた事など一度もなかったけど
私は貴方を愛してた。
「フレイ・・。」
その声に応えてあげたかった。
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あとがき
恋の衝動買い。
題名見た瞬間キラフレが浮かびました。
2006/2/12