少々エロかもしれません。読む人はご注意を。年齢的には9歳以上で(苦笑)












「ま・・待てっ・・・・待てよ馬鹿!!」











+「何考えてるの?」+



いきなりだったものだから、ついついその手を止めてしまおうとする。


「アスランっ!?」


アスランらしくもない、前だったらお互い真っ赤になってしてただろ?

その抗議の手すら何の意味を持ち合わせていないかのようにアスランは強引にボタンを外す。

いつもだったら、キスから始まってゆっくりゆっくり進む行為なのに・・・。

キスすらせず、後ろから抱きつかれ胸を揉まれ、耳咥えられれば当然こっちだって驚くだろ?

だいたい、部屋に入ってくる時ぐらいノックしろよ。


少し怒って振り向けばそんな自分の考えは聞き入れないと言うように抱かれ、黙って前のボタンを外される。

それがまるでハロをいじる作業のように手順だと言わん限りで・・・。

「アスランッ!!!」

少し怒って声を上げるのに、アスランは煩いと言う目で見てくる。さすがにコレは無いだろう??

首長服のまだ上着も脱いでいないのにインナーのボタンが全て外され、下着が見え恥ずかしくなった。


「どうしたんだよ・・今日のお前・・」


言葉を止めるかのようにキスをされてしまった。



「-----ん?・・・っあ・・・ん・・ぃ・・」



痛い。


キスもいつもと何処か違う。貪られるように吸い付かれ、下唇をキツク吸われる。


アスランは何も言わない。

そしてまた黙って、鎖骨に吸い付かれ痕を残す。


「アスラン?なぁ・・おいっ!!!」

力の限り、アスランの肩を押し返す。おかしい、今日の彼はどこかおかしい。

視線はぶつかるのに、アスランの意思はまるで分からない。



怒っているのか?・・違う?


「カガリは嫌なのか?」


そう、真剣な眼差しで言われる。



嫌?



・・・・そんな話ではない。


「お前らしくないと言ってるんだ」


「・・・。」


今の言葉も聞こえないようにアスランは軽々私を抱き、ベットの部屋に運ぶ。

「だからっお前らしくないっ!!聞こえてるのかっ?!」



アスランの腕の中でジタバタしても彼は何の反応も見せてはくれなかった。


どうしちゃったんだよ・・本当に。



「アスラン・・・?」


ふと、急にアスランの目が曇ったように見えたのは、私の見間違いだろうか?

一瞬だったが、酷く眉を細め悲しそうな顔をしていたのは・・?



そしてそっとベットに身体を下ろされた。


「なぁ・・アスラン・・・お前・・・・」


聞きたくない、そう言うようにアスランは手を早めた。

押し倒され、下着の上から胸を触られる。そして先端にキスを降ろされた。


なぜか、急にアスランが悲しがっているような気がして、何かしてあげなければと思った。


ギュッ


自分の胸の中にあるアスランの頭を抱きしめた。

自分からこれと言って何かをした事がある訳ではないので少し恥ずかしいが・・・。





「大丈夫だから・・。」



何がと言われれば良く分からないが、アスランが悲しむ事なんてないと言ってやりたかった。



アスランは何も抵抗せず、逆に胸に顔を埋めるようにピッタリと張り付いてくれた。


暫くして、頭を拘束していた腕を離すと落ち着いた表情のアスランがいた。



「・・・ごめん。」



そう、申し訳なさそうに謝られその顔ですぐに許す気になってしまう。


「いいさ・・」


そう言ってニッコリ微笑んでやった。



するとゆっくりアスランの顔が近づいてくる。


「・・・ん」

いつも通りのゆっくりとした甘いキス。やっぱりこういうのが一番良い。












****








「ところで・・」

「ん?」


二人でシーツをかけ、素の肌と肌を触れ合わせながら寝転がってい時フッとさっきの事が思い出された。



「アスラン・・何考えてたんだ?」














カガリからのその質問に痛いなと思いながら、でも酷い事したんだし・・説明しないのも失礼かと思い話す事にする。



「----少し、怒ってた。」


「怒る?悲しいのかと思った・・・。」


そうキョトンと言われ、あ・・やっぱり?と聞き返す。


「怒ってる・・つもりだったんだが、どうも怒りより悲しさのほうが強かったらしい。」


その応えに訳分からんと言われてしまう。

「---これでも、カガリが結婚すること、怒ってたんだけどな。」


「なっ・・あれは許すってっ!!」



カガリもバツが悪そうに拗ねて見せた。



「許した・・つもり・・・だったんだけどな。何だかイラついて・・・。」


カガリから聞いたわけでもないが、もしユウナに抱かれていたら?


そう頭に過ぎった瞬間、我を忘れてカガリの部屋に入った。



「・・・・・・・何か・・され・・たか?」

「なっ・・・」



カガリは有り得ないという顔をしてすぐ、瞳が下を向いた。



まさか・・・。



「抱かれた・・とか・・言うなよ」


さっきの怒りが逆流してきそうになった。



そして無意識でカガリの上に馬乗りになる。


「い・・イヤ・・その」


どう見ても、その反応はおかしい。


「・・っ!」



もう死んだ奴ながら、嫉妬の色を隠せない。


お互いクタクタになっているのを承知で、もう一度その行為に事を運ぼうとする。



「・・・キス・・だけ・・・」


だけ?


だけって言えるのか・・。キスは。



「聞いてない。」


「き・・聞かれたのだって初めてだ」



「そ、」


カガリのキスがどれ程カガリを好きな男にとってありがたい事か。



「無理やりだったんだっ!!・・その後、ベットに押し倒されたけど・・なんとか・・凌いだし・・・」


ベットに押し倒されるっ!!!?


「何でそんな重大な事・・・」

「し・・凌いだって!!」


凌いでなかったら、本当に怒髪天を突くというやつだ。


「あ・・アスランとの・・消されそうで・・イヤで・・」



弱々しくなっていく口調に、愛らしさが芽生え手を止めた。


それにカガリ自身泣き出しそうになっている。



「・・アスランが・・っ・・・・ぅっ」


とうとう泣き出してしまうカガリ。まぁ女の子としてもそういうのは辛いのだろうと思い直す。


そしてカガリの肩を抱き上げ、背中をさすり抱きしめてやった。




「・・・アスランッ」



そうして背中にカガリの腕が回り、こちらも安心したような気分になった。




「・・俺だけ・・・・・・・だからな。」















生涯、カガリを抱くことが出来る男は。

























+++++
あとがき
近頃頑張って大量生産しているせいか、展開が速い早い。
もうちょっと展開が遅いのを書ける様になるべく精進します。
鬼畜→あまあま、で書きました。
アスランさんご乱心。ぜったい無口になるんだよっ。って・・決め付け。
そしてさっさか書いてみましたところ、やはり展開が速い。
ただでさえ早いのに、エロになると何書いていいか分からず更に早い早い。
すいません。こんな人で・・・。
2006.03.01