アスランの家に来てふと思った。
これは絶対にそういう事をする流れになるような気がしてならない。
「・・・どうかしたのか?」
そうケーキを二人で食べているとアスランは不思議そうに尋ねてきてくれる。
「いや・・・---なんでもない。」
-----嫌・・な訳ではない。
アスランに・・抱いてもらえるのは嬉しい・・・---嬉しいが・・。
--------恐い。
あの時に・・戻りそうな気がして・・。それに----アスランが触れる前に他の人に触られてるのに・・。
「・・・・カガリがグルグル考えるなんて---珍しいな。」
「いや・・あの、うん。」
食べ終わり、ソファーに二人で腰を下ろしてお互いに寄り添っていた。
「-------・・カガリ」
そう、声がして耳元にキスをされてそのままソファーに倒される。
「アスラン」
・・・・恐い。
いや、でも・・目の前にいるのはアスランだ、アイツじゃない。だから・・大丈夫だ。
そう言い聞かせても、同じソファーだからだろうか?あの苦しくて辛い気持ちが蘇る。
「・・・・?カガリ----・・。」
泣きそうなカガリの顔を見てアスランは少し心配そうに問うとカガリは大丈夫と無理に笑ってみせたが・・実際は辛そうに見えた。
「嫌・・なら、いいんだ・・。」
そうちょっと名残惜しそうにアスランは微笑んでカガリの上に乗るのを止め、起き上がる。
「ち・・違う---嫌じゃない・・けど、あの-----思い出すんだ。アイツにやられた事・・、だから・・恐いだけだ。」
そうか、あの時・・。カガリはソファーでユウナに襲われたのか。
・・・辛かったよな。
泣きそうな顔でそう説明してくれたカガリを抱き上げた。
「・・・もう、ユウナは終わった事だ。」
「分かってる・・分かってるんだ・・。」
カタカタと震え出したカガリの背中をさすって、持ち上げ寝室に向かう。
「ここなら・・場所も違うし・・少しは、恐く無いといいんだが---」
「ごめんな・・。」
「カガリが謝る事じゃない。」
慰めるように口付けをして、優しくベットに倒す。
制服のセーターを脱がせて、リボンを外す。ワイシャツの下から覗かせる肌の色が見えて触りたいという気持ちを加速させた。
ずっと前・もう一年以上前から・・・・こうしたいと願っていたんだから。
アスランもネクタイとセーターを脱いでワイシャツとズボンになって服の上からカガリの腹の辺りの曲線をなぞる。
「-----・・細いな。」
腰も、肩も・・腕も。全部自分とは比較にならない細さ。
カガリは未だにカタカタと震えていて、どうにかして宥めなければと思う。
「カガリ・・・。」
そう名前を呼んで優しく唇を重ねてから、瞳を覗きこむ。
「だ・・大丈夫だ。私は----大丈夫だから・・。」
-------・・全然、大丈夫そうにみえないぞ・・・。
ギュッと抱きしめて背中をさする。
-------大丈夫だから。
こんなにアスランに気を使わせてしまって申し訳なく思う。
優しく背中を撫でられて、少しずつ安心してきた。
「大丈夫・・か?」
「うん---ありがとう。」
そして少し戸惑いながらワイシャツのボタンを外されて、下着が見え恥ずかしくなる。
それに、アスランはそれをしばし凝視して、その視線も恥ずかしい。
「アスラン・・。」
耐え切れなくなって声をあげるとアスランは頬を染めて笑った。
「ごめん・・綺麗だなって・・思って。」
大きくて暖かい手がゆっくりと腰を触り、上にあがってくる。鎖骨にキスをされて、手が下着の中に入った。
片方の胸を下着の下から手を入れて軽く揉みあげた。
「っ・・」
カガリの息を呑む声に少しクラリとする、そしてその胸の頂点にある少し硬い部分を意識しながら触った。
カガリは恥ずかしそうに顔を逸らして、手の動きを変えるたびピクリと身体が動くのが可愛らしい。
下着を外して、露になったその膨らみを見た。
「・・・・----何で、こんなに綺麗なんだろうな・・カガリの身体って。」
綺麗、バランスというのだろうか?他の女の人の身体を見たことがあるわけではないが・・・確かに綺麗だと思える。
「綺麗・・じゃない---・・・汚い。」
そうカガリは顔を歪めて言葉に出した。
あぁ、そうだ・・カガリは汚いと思っているんだ・自分の体を。
--------・・こんな綺麗なのに。
・・・ただ、アイツが一度踏み荒らしただけ。それを修復するのは・・俺の役目。
色の着いた場所に唇を落として、軽く口内に含み唾液を流す。
「ッ・・ぁ・・---ひゃっ」
舌で触れると高い声が上がりいい気になって、少し吸い上げたり転がしたりを繰り返した。
そのたびに声が上がって熱が溜まっていくのが分かる。
胸の下のほうに痕をつけて、消えないよう鎖骨にも痕をつけて、
赤く濡れて付いたその痕がなんだか所有痕に思えて嬉しい。
「カガリ----。」
そう名前を呼んで、スカートに手を掛けた。
「っ!」
ビクンと身体を震わせて、カガリは辛そうな顔をする。
「・・・・大丈夫・・か?」
カガリは動作的に何度も頷いてくれるが、到底大丈夫では無いだろう。
優しく太ももの内側を撫でて、カガリが落ち着くのを待つ。
くすぐったいように、緊張と恐怖が少しでもいい方向へ変わるように。
そして舌で太ももに触るとカガリは「ぃ・・ぁ・・」と可愛らしい声を出した。
じれったいような速度で膝の辺りから付け根までを伝う。
カガリの息が上がってきているのを確認してから、指で優しく下着の上から蜜部に触れた。
「っ---・・あ。」
すでに少し湿っているように思えて嬉しくなる。カガリは・・恐い中でもちゃんと感じてくれているんだ。
そしてスカートを外し、下着もゆっくりと下ろす。
「は・・恥ずかしいアスランっ」
そうカガリは直ぐに声をあげて、その下の金髪にアスランは優しく触れた。
ピクンと反応して閉じる脚を開いて、直ぐにその場所には触らず・・その金髪だけを触る。
「ぁ・・あ---っ」
カガリは何か言おうとしているのだが、声に出来ず結局喘いでしまう。
喘ぎ声とその手に擦り合わせられる脚が心地よくて、熱はどんどんとアスランの中で集まっていく。
気持ち・・いいんだよな。まだ恐いだろうか・・?
そう考えるものの、アスラン自身・・カガリが欲しいわけで、それにこんな淫らなカガリを見ていたら理性だって千切れていく。
直ぐにアスランは裸になって、カガリの蜜のでる場所を優しく触る。
「----------ッぁ・・。」
カガリは恐いのかポロポロと泣き出して、見ていられなくなって舌で涙を拭う。
「恐い・・よな、ごめんな。」
恐がらせてしまって・・・。
「ううん・・ありがとう、ごめんな---恐いけど・・恐いけど、それ以上に嬉しくて。」
---------嬉しい?
「アスランに・・・アスランと一緒に---なれるのが・・嬉しくて・・・---。」
じんわりと、心の奥が暖かくなる。
汚れている自分を綺麗だといって、気を使って抱いてくれるアスランが・・・愛しくて堪らなかった。
あんな事をしても・・受け容れてくれて有難う。
選んでくれてありがとう。
愛してくれて・・・ありがとう。
「ありがとう・・ありがとう---アスラン」
アスランと・・今こうしていいられて・・・嬉しい。
「カガリ・・・」
この世に、カガリほど愛しい人はいない。
ありがとうと、恐い中にもそう・・思ってくれるかカガリが愛おしくて、・・・・。
「俺こそ・・カガリ・・・ありがとう。」
そして蜜の出る場所に指を入れる。カガリは一瞬眉を潜めたが慣れるまで待ってから動かすと艶めかしい声をあげた。
早く一緒になりたい。
そう気持ちは焦るのだが、でも・・カガリに痛い思いはさせたくない。
カガリの声と行動一つ一つ起こるたびに、熱はどんどん溜まっていくが耐えぬいてみせた。
「・・あすらん・・」
そう、存在を確かめているように呼ぶカガリの声に応える。
「カガリ。」
俺だから・・大丈夫だと微笑むとカガリも少し安心したようにコクンと頷いてくれた。
二本目の指が割りと自由に動かせるようになってから、自分のモノに避妊具をつける。
「・・・・いい・・か?」
そう確認すると、カガリは首に腕を回して
「・・・・あぁ・・---大丈夫。」
そう潤んだ瞳で言ってくれて、思わず頬が染まる。
自分のモノを当てるとカガリは一瞬ビクンと動いたが直ぐに落ち着いてくれた。
クッと入れるとあまりの狭さに、アスランから声が上がってしまう。
「・・っぅ・・」
-----狭い。
これでは---カガリも・・痛い、よな。
「ッ---だ・・いじょうぶ・・だぞ?・・・・・・私は」
そうカガリは言ってくれてその言葉に甘えてしまった。
狭い、狭いが-------暖かい。
グッと更に進めるとカガリから切れるような息遣いが聞こえてごめんと心で謝った。
でもアスラン自身、結構辛い。もう・・気を緩めたら意識は飛んでいくと思う。
逝かないうちにと急いで進めるとカガリからは悲痛な声が聞こえて、その度に進むのを中断する。
「だ・大丈夫・・だから-----・」
痛い、痛いと顔に書いてあるのに。
-----無理させて・・ごめんな。
アスランの熱いモノが身体に入って、痛い。
痛いが-------・・嬉しい。
アスランのモノが進むたびに、痛みと共に快楽と、それ以上の幸福感が体を襲った。
アスランと今繋がっている。
そう思えば多少の痛みなど・・あってなきに等しいと。
簡単にそう思えた。
最後まで入るとアスランもカガリも息が切れ切れになっていて、お互いに顔を見合った。
「ゴメン・・カガリ---・・動くぞ、・・そんなに長く持ちそうに・・ないんだ。」
「分かった-----・・。」
奥まで入るともう、ソレがカガリの粘膜に包まれてもう、いつ出てもおかしくないと思えてしまう。
暖かいカガリの中。
そして動かすと直ぐに衝撃が走るが何度か耐える。
まだ・・まだ、まだ駄目だ。
カガリは痛そうにしているがアスランと目が合えばにこりと笑ってくれる。
動くたびにその暖かい器はキュッと閉じて、それの動作にアスランは意識を失いかけた。
ごめん、ごめんカガリ
そう心で言ってから、衝撃に耐えられなくなってそのまま出してしまった。
「大丈夫か?」
そう、カガリに覗かれて意識がはっきりとしてきた。
「あ・・あぁ-----。」
「そうか・・・よかった急に倒れるから、少し驚いた。」
カガリはふんわりと笑って、優しく髪を撫でてくれた。
「痛かった・・・よな、ごめん。」
アスランもカガリも初めてのこと。お世辞にもアスランは気を使えなかった。
「痛かったが・・・大丈夫だったぞ、アスランが気使ってくれたからな。」
ニィッと笑ってくれて、それが嬉しくて・・・なんだか自分が情けなく思える。
「嬉しかった・ぞ?アスランと・・こういう事・・・・できたから。」
そう言って首に手を巻きつけて微笑んでくれたカガリを抱きしめて、唇を重ねた。
「ありがとう・・カガリ」
「私こそ・・・ありがとう・・アスラン」
お互いその体制のまま暫くお互いの存在に浸っていた。