「ユラ君」
突如呼び出され・・急に王の間に呼ばれるなんてと思いながら
・・静かに、真実と・・そしてこれからを語るギルに・・カガリは焦りの色を隠せなかった。
コンコン。
そう・・音がして・・・アスランはドアを開ける。
「・・ユラ・・・・・?」
ヒョッコリと顔を覗かせたユラに・・しばしば驚いて、また・・嬉しくなって近づいた。
あれ以来・・ユラは少しアスランと距離を置いていたから・・・。
抱きしめたくなる衝動を抑えて・・・・アスランはユラを部屋に通す。
「・・花・・枯れたんだな。」
そう・・ベランダを見て口にしたユラにアスランはその花の種を見せた。
「・・沢山・・残していったから・・来年また見れる。」
そういうと・・ユラは微笑んで、・・だがその笑顔はすぐに曇ってしまう。
「ユラ?」
そう・・言って、ユラの肩を抱くと・・抗議の声は上がらず、また----・・ユラはカタカタと肩を震わせていた。
泣いて・・いる、の、だろうか?
そう思うとなんだかやるせなくて・・やるせなさに、アスランは思いっきり抱きしめ耳元で「ユラ」と囁く。
どうしたろうだろう?彼女が泣いて・・そして、アスランのところにきてくれるという事は・・・。
そう感じて、ユラを見ると・・何も抵抗せず・・ただその涙で潤んだ瞳で何かを伝えようとしている事は・・感じられた。
だが・・アスランに、そんな事伝わるはずもなく・・ただ、その瞳を見て---欲情してしまうのは男の性だと思う。
思い切り・・唇を重ねて、貪った。
ユラは容易く舌を向かいいれて・・そしてどちらともなく絡める。
ちゅっと聞こえる音で・・もう、アスランは自分が・・この状況から止まる事などないと思えて・・早々に服に手をかけた。
早く、見たい。
そう・・意識と手先を急がせ、シュッ服の下に手を入れコルセットの紐を抜くと幾つかの砂袋が足に当たったが気にせず続けた。
さすがに恥ずかしいのか・・ユラは潤んだ目のまま頬を染めて・・でも、抵抗はしない。
そして・・はじめて向けられた"女"の一面に・・アスランは正直おかしくなりそうだった。
一つに束ねられた髪を解き・・手ですいて・・鼻や頬---至る所にキスをして・・瞳をあわせて・・そして、確認する。
"いいのか?"
そう・・目で言うと・・答える代わりに・・そっと、首に腕をまわされ・・寄せられた。
いい・・そう、判断して・・アスランはユラの服を脱がせショーツ姿にする。
フワリとして透けた・・下の下着がギリギリ見える長さの・・白いそのキャミソール。
その中からすでに肌色が透けて・・アスランはゴクンと息を呑んだ。
アスラン自身のものも・・初めての事にもう・・反応を示している。
そっと・・ふくらみに手を触れて、優しく掴むとユラは・・眼を細めて・・頬を染め直すように真っ赤になる。
アスランも・・思っていたより柔らかく・・そして、質感のあるそれに・・頬を染めた。
二人とも・・おそらく初めてで---困惑した表情をして・・アスランは笑い、その胸を優しく揉んで・・また背中をさすってやる。
抱き上げて、ベットの部屋に行き寝かせて・・また・・唇をあわせた。
それが終わり・・アスランは鎖骨に痕を残して、胸に顔を寄せて・・もう立ち上がっている先端を優しく咬んだ。
「あッ・・」
高く・・鼻にかかる声に、アスランはくらりとしてしまう。
いつも・・あんなに元気そうなユラが---・・こんなに色っぽくなるなんて。
そう新たな一面を知り・・アスランはもう、どうしようもなくて---もっと、もっと聞きたいと---その場所を弄る。
暫くしてキャミソールの上からもう・・両方とも濡れる形になったソレを・・アスランは薄い布を取り払い・・生で見つめる。
そして・・また、そこに舌を這わせて・・カガリの喘ぎ声とその胸の柔らかさに酔った。
筋肉質な腹をなぞり・・やけどの痕も・・優しくなでて・・・そして、下の下着にたどり着く。
手で・・布の上から優しくその場所を触ると、ユラの身体はビクリと反応していた。
可愛い。
そう・・思わず思って・・---・・その場所を・・軽く押す、するともう・・濡れて、湿っているように思えた。
スッとそれを外す。
流されるばかりのユラに少し申し訳なく思いながら・・でも、その下の金髪に見入って・・わさわさと触るとユラはまた恥ずかしそうに声をあげる。
「ユラ・・愛してる」
そう・・囁いていると「私も・・」と消えそうな声だがはっきりといわれて・・アスランはもう泣きたいくらい嬉しくて・・カガリに深くキスをした。
そして・・手は、もうその金髪の更に下を探る。
女性の身体を今ひとつ分からないアスランでもはっきりと分かるほど・・その場所からは蜜が出ていた。
そして・・そこに、鈍い粘着質な水の音を立てて、指を入れる。
「ぁ・・ッぁ---ん、、」
堪えるような・・カガリの声に、申し訳なさと愛しさを込めて・・頬にやさしくキスをして・・その行為を続けた。
指に付いてまわる暖かい壁とそこに満ちている蜜。
アスランの指が動くたびに反応するソコに、アスランは嬉しくて・・ユラが---アスランを感じているんだと思えて眼を細めた。
「ユラ・・」
「・・あす・・ら・・・・・----・・ん・・」
快楽に耐えるような目で・・それでも、自分の名前を呼んで・・微笑んでくれるその・・愛しい人に、性欲以上の想いが押し寄せる。
愛しているというのは簡単で、でも、このどうしようもない歓びをどうすれば、ユラに巧く伝えられるだろうと考えていた。
でも・・伝える前にと、この行為を終わらせる為に・・アスランも服を脱いだ。
裸になって・・ぴたりと密着して瞳を覗くと、潤んだ金褐色の目は柔らかく微笑んで・・そして、アスランの深い夜のような髪を梳いた。
その・・手に、安心を覚えて・・アスランは指を増やしなれるのを待つ。
あるていどして・・アスランは自分の、硬いそれを宛がうと、それだけでユラに身はキュッと丸くなる。
「・・大丈夫だ・・ユラ・・・」
そう、宥めるように声をかけるとユラも・・辛そうにだが笑ってくれて、アスランも笑い返した。
そして・・そのモノを射れて・・・ユラに気を使いながらゆっくりと最後まで収める。
「・・ア・・スラン・・」
消え入りそうな声で言われ「ユラ」と呼び返し・・そして、お互いに腰を動かした。
強い快感に魅せられて、ユラの暖かい身体の中で・・すべて、出してしまう。
「---------・・ユラ・・」
事が終わって・・はやく、ユラに---自分の喜びを伝えたくて、起こすと、ユラはまた・・泣きそうな顔をする。
「--・・・・どう・・したんだ?」
「ううん・・・・・アスラン---私は----・・」
そして、その言葉に----アスランの、喜びは増した。
"お前を---ずっと、愛してる・・・きっと、お前以上に・・愛しいやつがくるとは・・思えない。だから・・"
そう、ユラが言ったところで・・アスランはもう思いっきり抱きしめていた。
嬉しくて、もう、、泣いていて---でもそんな所なさけなくて見せられないから。
「・・・・・忘れるなよ。・・今の私の言葉。」
そういってユラもアスランを抱きしめる。結局・・アスランはユラに何も言えなかった。
あの日、キラと最後に言葉を交わして・・ラクスは三日間、食事を運んでくれるものと以外誰とも話していなかった。
そして・・それを狙うかのように、急に・・人々がその聖堂を訪れる。
「あらあら・・お怪我でも・・」
そう・・いつも通り優しく声をかけるラクスに・・その者たちは剣を構えた。
そして・・言われる。
"未来の為に・・死んでいただく"
「・・・・・・キラっ!!!」
そう・・叫んだ。
その・・刹那の出来事。
聖堂に大きく風が流れて、その風はピタリと止む。
兵士達が困惑する中を・・一人、キラはラクスの前に現れて・・ストライクと呼ばれる・・キラ愛用の武器を構えた。
「---------・・ごめんね」
そう・・言葉を残し、キラは・・サッとその者たちを戦闘不能にする。
それは・・まるで風のようだった。
きっと・・此処にいた誰の目にも映る事のない速さで。
「・・大丈夫・・ラクス・・」
「はい・・キラ----」
そう駆け寄り話して、キラはパッと今来た者達を見た。
だが・・・。
「やめ・・っ」
そう、キラが叫んだ時・・もうそこにいたもの全てが・・石と、骨に変わっていた。
あのもの達は今・・自分の体から・・石を抜いて死んでいったのだ。
「--------・・何で・・」
自殺・・・?
そう、考えていると・・ラクスは泣きそうな顔をして・・でも直ぐにそのストーンを集めた。
正直・・死んだ人に恐れず近づいたラクスに少々驚く。
だが・・ラクスはそのストーンを握って・・静かにポケットにしまう。
そしてそれを少し不思議な気分で眺めていると、疑問を悟ったようにラクスから声をかけられた。
「・・・---私は・・よく知りません、ですが・・カガリさんが・・そう、仰っていたらしく・・」
その・・言葉に、キラは驚く。
カガリ?
「・・カガリが・・どうしたの?」
「・・---その方が・・知っていると、父が言っておりました」
「・・アビリティ・ストーン・・・・?」
「はい。」
そう・・聞いて、キラは聞いてないよカガリと少し怒りながらも・・聖堂を出て行こうとする。
「まってください・・キラ---っ私も・・」
その泣きそうな声にハッとして・・キラはラクスの腕を掴んだ。
「・・・君も---行こう。きっとカガリも君を待ってる。」
このまま・・ラクスをここにおいて行ったら・・いつ殺されるか分かったもんじゃない。
そう---判断して、キラはラクスを連れ出した。
・・・・・それが、軍法に違反すると・・知りながら。