外は暗く、もう面会時間も終わり部屋にはカガリ一人だけだった。
フッと鏡を覗く、すると自分の髪が伸びている事に気が付いた。
「あれー!いつの間にこんな伸びたんだ??」
髪は既に肩に付き、更に下へ下へと伸びている。
横髪は鎖骨より五センチほど下まできていた。
その髪をいじっていると急に気持ち悪くなる。
「・・・?」
鏡の中にフッと誰かが見えたような気がした。
だがそれは見えた、と言うよりも頭の中が霞み見えた幻覚の様なものかもしれない。
直後、痛みが頭を走り、痛みは引かずジンジンと脳を伝って背に流れるようだった。
思わず鏡をベットに落とし、頭を抱える。
「っ・・・!」
勢いでナースコールを押すが近づいた鏡に自分の姿がハッキリと映った。
見たくない・・・見たくない・・・。
よく分からないが身体が拒絶を始めそれに脳がついていっている様だった。
夕食をとり終わり、のんびりと過ごしていると医師達が急いで病室に向かうのを見る。
「・・・あれって・・カガリさんの部屋ですよね?」
シンはボソッと呟きアスランを眺めてきた。
「・・・行かなくて良いんですか?」
そう、行けと言わんばかりの目で言われ、その部屋に向かうと大声が聞こえ、
医師三人がカガリを取り囲んでいた。
「カガリ様・・・ベットに横になられて・・・」
そう言うのが聞こえないのか、カガリは部屋の隅で固まり、頭を抱えている。
そして、誰かに話しかける様に言葉を発していた。
「・・・私は・・・お前の言う事なんて・・・・・!!」
目の焦点がすでに定まっていない・・・錯乱している・・。
そう思いながらカガリに近づく・・医師は止めようとせず、見ていてくれた。
「・・・・何で・・こんな奴と・・・。」
カガリは息を切らし、大粒の涙を零しながら苦しそうに叫んでいる。
その肩を捕まえ、言い聞かすように言う
「・・・カガリ?」
それでもこちらに気が付かないのか?カガリは俯きガタガタと肩を震わせていた。
「・・・ユウナなんかと・・・結婚したくなかったのに・・・・・。」
その言葉に大きく目を見開く・・ユウナ?・・・。
アスランがカガリの元を離れた時、カガリはユウナと結婚する事となってしまう。
その・・時の記憶か・・?
カガリは自分が肩を掴んでいないと倒れそうなくらい力が抜けてしまった。
思わず抱きしめると、カガリは虚ろな瞳のまま、小さく呟いているのが聞こえる。
「・・私は・・代表なんだ・・・・国民が・・望むなら・・・誰とだって・・・・・・。」
カガリは呟いているのに口調はハッキリとしその場の誰にもその声は届いていた。
「申し訳・・ありません・・お父様・・・」
そして、アスランの服をギュッと掴む。
「・・ゴメン・・アスラン・・・。」
その言葉に息を呑んだ・・カガリはどんな気持ちでユウナとの結婚式にのぞんだのだろう?
嫌な夢を見ているような気分になりだし、意識がボーっとしながら、鏡を見つめていた。
ここはどこだ?私は今なにをやっている?
「髪が・・・伸びてる・・・?」
「「「残念だな・・・今度は伸ばすと良いよ、僕はその方が好きだ。」」」
あぁそうか、アレから自分は髪を伸ばしたのか。
よく分からないが、結婚式が終わって何年も経った気がした。
自分はユウナと結婚し、奴が言うように髪を伸ばした・・・?
急に結婚式が鮮明に思い出される。
あの時、車の中で式場につかなければ良いのにと必死に祈っている事。
アスランに申し訳ないことをしてしまった・・・。
そしてその時の自分の意識と今の意識が重なってくる。
お父様の意思を裏切り、アスランを裏切り・・・・。
ただ・・ただ・・・国民のために・・・それが正しい?
国を戦渦に巻き込むのが・・・代表としての私のするべき事か?
そしてそれを何度も心で問う。だが、実際オーブの政権を握っているのは自分ではない。
自分の隣でニンマリと笑う、ユウナ・ロマ・セイラン・・・。・・・そうセイラン家にあるのだ。
ならば・・私は・・国民のため・・この男と結婚し・・・・。
でもその思いとは裏腹に目からは大粒の涙が流れ落ちた。
そして、辺りを確認する・・・。誰もいない・・。
今なら・・・、弱音を吐いても許されるだろうか?
独り言の様に大声で叫び泣く。
そして、ただ、ただ俯き自分が思っている事を口にしていった。
「・・・私はお前の言う事なんて聞かない!!」
誰かを睨みつけるように上を向くが、視界は歪み心が沈み何も見えない。
「・・・・何で・・こんな奴と!!ユウナなんかと結婚したくなかったのに!!。」
肩に軽く痛みが走った。そしてそれは同時に心にも響く。
そしてフッと力が抜けた。でも不思議と立っていられる。
「でも・・私は・・代表なんだ・・国民が望むなら誰とだって・・・・・・。」
全てちゃんと喋れている自身は無かった。涙で息が止まりかけてそう叫んだ。
叫んでいたかどうかも自分には分からなかった。暖かい感じがした。陽だまりの様に暖かい・・。
・・・お父様?
「申し訳・・ありません・・お父様・・・」
しかし、何となく違うものだと気が付く。この感じは・・・?
そしてまた寒気が走った。彼に・・アスランに・・謝らなければ・・・・。
初めてアスランとキスをした時を思い出す。自分は恥ずかしくて、彼の服をギュッと掴んでいた。
無意識に掴まるモノをさがし、それと同じ行動をとる。
「・・ゴメン・・アスラン・・・。」
そして遠退いていく意識とは逆に暖かい感触が戻ってきたような気分になった。
このまま、ずっとこの中にいたい。そう強く思った。
「・・・カガリ・・大丈夫?」
キラは心配そうに点滴をうつカガリを覗き込みそういった。
しかし、彼女はまだ目覚めてはいない。
「さっき精神安定剤いれて貰って・・大分安定してきた」
そう、さっきから消灯時間も気にせずカガリの傍で座っていた。
「すごい怒鳴り声でしたけど・・・?医者曰く"記憶"がどうこう言ってましたけど・・あそこまで騒ぐって・・。」
シンはすこし嫌味っぽく言う。"代表のくせに"・・と。
「どうやら、ユウナ・ロマ・セイランとの事を思い出したらしい・・。」
その言葉にキラは苦い顔をした。
「・・・そう・・。」
その表情を察したのか
「俺にはよく分かりませんけど・・・、この人も色々大変なんですね。」
シンは冷ややかな目で言うのだがその目はどこか優しかった。
カガリはさっきとは違いすやすやとベットで寝ていた。
「さっき、ラクスから聞いたんだけど・・・明後日プラントに戻るって。」
それを聞き驚く。カガリがこんな状態なのに・・・。
「警備も万全だし、シンと・・アスランはまだちょっと危なっかしいけど、帰れない状態でもないしね。」
無理やり何か理由をつけてもここに留まっていたかった。しかし、そんな訳にもいかない・・・第一・・・。
「・・・カガリならさっさと帰って仕事しろって言うだろうな。」
次の日、朝目が覚めまたカガリの部屋に行く、するとカガリはすでに起きていた。
しかし、昨日と雰囲気が違う・・・?そう思いよくよく見ると、髪が少し短くなっていた。
するとドアの音に遅れて気が付き、ボーっとしながらこっちを眺めて
「・・・アスラン?」
と一言寝言のように呟き、また黙ってしまった。
急いで近くによると、ベッドの上には切られた髪が散乱し、ハサミも落ちている。
カガリは目線をずっとアスランに合わせている。カガリの虚ろな顔を覗き込み、肩を掴み話しかける。
「・・・カガリ?俺が分かるか?」
すると、カガリは黙ってコクンと頷く。
「夢・・・なのか?此処は?」
きっとまたカガリの中で何か中途半端な記憶たちが出たり入ったりしているのだろう。
「・・夢じゃない。ユウナはもう何処にもいない。」
その言葉を聞き、カガリは夢から醒めたように顔を上げた。
「・・・俺の事・・思い出したか?」
「・・・・少し・・。」
そしてカガリは自分の記憶を辿るように考えを巡らしていた。
「ユウナと結婚しそうになって・・・・アスランに会って謝りたいと思った。それに・・・。」
自分の記憶と確認をとるようにうん!と頷く。
「アスランとの思い出を回想していた・・・。それで大分思い出したぞ!」
カガリはニッコリ笑って見せた。
「そうか・・。」
その言葉に気持ちが・・頬が緩む。
「でもまだ何か思い出せないんだよな」
カガリは顔をかしげるが、直ぐに悩んでも出てくるもんじゃないと見切りをつけた。
そして二人で髪の掃除をしていると、つい思った事が口から出てしまう。
「でも・・嫌だな、俺より先にユウナが思い出されるなんて」
正直な感想だった。それだけカガリの中で嫌な出来事だったとは理解しているが・・・・。
「髪が・・伸びてな。昔ユウナが"髪が長い方が好きだ"って言ったこと唐突に思い出して吐き気がした。」
だから、あんなに叫び散らしたのか・・。と少し納得がいく。でもそれでいくと・・・。
勝手にカガリの引き出しを開ける。奥の方には小さな箱が置いてあった。
それを取り出し、ベットに座っているカガリに見せる。
「・・・何だ?この箱・・・。」
そう言いながらカガリはそれに手を伸ばし開ける。
「・・・?指輪?」
一瞬カガリは固まり、手で頭を押さえた。
きっとコレならカガリの記憶に響くと思ったと心の中でガッツポーズをとった。
しかし、カガリは急に俯き、箱を膝に置き手で顔を覆う。
そうなった事に驚き、急に記憶が戻って混乱しているのかと少し心配になる。
しかしカガリの口から出た言葉は意外なものだった。
「・・・こんな・・渡し方・・ないだろ?」
その言葉は一句違わず、あの時指輪を渡した時カガリが言ったことだった。
顔を上げると真っ赤になり涙目になったカガリが見上げてくる。
「・・なんで・・・こんな大事な事忘れていたんだろう・・・?」
カガリはその箱から指輪を取り、薬指にはめ眺めていた。
そして嬉しそうにアスランの目を見ている。
手を伸ばし抱き寄せると、カガリも腕を背中に回してくれる。
久しぶりに触れるカガリの身体はやはり細く、しかし安心できた。
ゆっくりと身体を引き離し顔を近づけると、カガリもゆっくり瞳を閉じる。
唇を合わせしばらくして、離そうとするカガリの唇に割って入ろうとし身を乗り出した。
カガリは驚き少し避ける、が嫌ではないと言うように力を抜いてくれる。
そのまま、口の中に入った時「あ"・・。」と言う声が聞こえ急いで顔を離す。
「「・・・・。」」
するとキラとシンが気まずそうに立っていた。カガリは状況を読み込みとたんに真っ赤になってしまう。
アスランは日常物音に注意を払っているのだが・・ドアが開く音にすら気が付かなかった。
「ゴメン、カガリ、アスラン・・・。食事来たから、知らせようと思って。」
キラは今見たことを水に流すようにそう言った。
逆に隣のシンは赤くなって冷静に話しているキラが信じられないという顔をしている。
「皆で食べよう?今日、アスランとシンが退院するんだし・・・。」
それを聞き、カガリは聞いていないと言う顔をするが、すぐに元に戻り
「・・そうか、じゃあ皆でたべよう!」
と大人な態度に戻った。
わざわざ広場に食事を運ぶ。
四人で腰をかけて座っているとなんとも不思議な気分になった。
「・・・やっぱり、みんなで食べると美味しいね」
キラはにこやかに言うが、凄い光景だと言う事に気がついた。
アスランはプラントのラクスの護衛でありフェイス、カガリは国家代表、
キラはその兄で世界を平和へと導いたフリーダムの
パイロット、シンはザフトのエース・・・。
さらに個人的な因縁を入れるなら、シンはカガリに家族を殺されたと思っているし、アスランとキラは仮にも一度シンに殺され
かけている。
それにキラはシンの愛していた人を殺した・・・。
そしてシンもカガリにこれでもかと罵声を浴びせ、またカガリの国の人をとても多く殺している。
その四人が今同じテーブルで朝食をとっている・・・。
シンが好き嫌いするのをカガリが止め、シンは顔を膨らましながら食べる・・。
その光景にキラはニコニコしている・・。
あんなに憎しみあっていた・・・敵だったハズの相手と・・・。
そう思うと今こんな時を過ごせる自分がとても嬉しくなり、食事も進んだ。
「アスラン、嬉しそうですね?どうかしたんですか?」
シンもいつもよりいたいけな幼い表情をしている。きっとカガリとキラが自分に世話を焼いてくれた事が嬉しかったからだろう。
「僕も今嬉しいよ。」
キラもアスランと同じ気持ちらしく、ニッコリと笑って言う。
「何の話ですか、一体。」
シンは全然分からないと言うように首を傾げる。カガリはそんなシンを見て、頭をポンっと触り
「今こうやっていられる事が、幸せだと思った・・・そういう事じゃないか?」
そう言いカガリはシンの燃えるように赤い目を覗き込む。シンは子ども扱いされたと思ったのか、フイッと顔を背けるが
その顔は嬉しそうに笑っている。
「なんだか、シンはカガリの子供みたいだな。」
そう言うとシンは
「え〜嫌ですよ、カガリさんの子供なんて・・・。」
と苦笑しながら言った。
「な、なんだと!失礼な!」
カガリは少し頬を膨らませて言っていた。
「じゃあ、僕は?」
シンは少し考えて
「楽しそうですね、それ。」
「おい、私は駄目なのに、キラはいいのか!?」
カガリは少し悔しそうに言っていた。
そのカガリを見て皆で笑い出す。
「笑うなよ!まったく・・・。」
そう言いながらカガリもにこやかに笑っていた。
これが平和・・・。そう思えた。過去にどんな暗いことがあっても、けして今が、未来がそれに染まるわけではない。
そう思わせてくれた。
食事が終わると、見舞いに来たラクス達と明日の予定について話しだしていた。
そこの空間はカガリには入り込めないような気がしたが、ヒョコッと顔を出して話をみんなと聞いていた。
「荷物はまとめて下さいましたし、シンはもう殆ど動けるようですわね?」
「はい。」
シンは丁寧に頷き、カガリとラクスの態度の差に少しムッと来るが許す事にする。
「・・・アスラン、貴方はまだ動けないようですわね・・?」
アスランは骨折はしていないとは言え無理を出来る状態ではない。
「それと・・・カガリ・・大変でしょうけど、一緒に頑張りましょうね。」
友からの励ましの言葉にコクンと頷き、
「・・私も身体のほうは平気だ・・・。だから、記憶が戻ろうと戻らまいと・・すぐに政治に戻るさ」
その言葉を聞きラクスはニコリと微笑んだ。
「戻ってからが山ですわ。アスランも・・・。」
それは一ヶ月ほど前の平和主張でカガリをアスランが救う・・。というか護衛した事に対しての質問攻めの事かもしれない。
しかし、アスランはどうもしないと言う顔で
「大丈夫だ、な・・カガリ。」
そうふられた事に驚き、しかしまた嬉しかった。
「あぁ、私も頑張るから、お前も頑張れよ。」
次の日案の定外出許可は降りなかった。朝、早くおきてしまい少し眠いが顔を洗う。
コンコン・・・。ドアからノックが聞こえ、こんな律儀な事を自分にしてくる奴をカガリは一人しか知らない。
「入るぞ・・・?」
それは案の定彼・・・アスランで、お互い見つめあい思わず噴出す。
「何が面白いんだよ?」
珍しくカガリが噴出した事を心外だと言う様に顔を傾げた。
「いや、来てくれたのかな?って期待したらそうだった。」
その言葉にアスランは
「期待してくれてたのか」
と嬉しそうに答えてくれる。
カガリが腰を下ろしているベットの脇に座りだまって此方を見てくるアスランの視線がくすぐったくて逸らした。
アスランは時々・・いや言葉で話すよりずっと多くを目で語ることが多かった。
口下手の彼はそれを上手くカバーしていると思う。
だが・・・今の・・いやこれは無理だろう?
「アスラン・・・。此処は病院だ。」
「知っている。」
「・・・無理だぞ?普通に考えて・・・分かるだろう?」
「俺はまだ何も言っていない。」
言わない・・・。アスランはいつもそうだ・・。
卑怯だとは思わない。彼自身何とも思わずしている事だし・・・・。
そう色々考えるカガリの意思を無視するかのように伸ばされた腕は容易く身体を押し倒す。
「・・・アスラン・・。」
呆れたように言うのだが、アスランは何とも感じていないらしい・・。
少し距離をとるように肩を掴み来ないでと力を込める。だいたいこんな所で・・非常識にも程があるだろう。
少しは気を察したのか、悲しそうな顔をされて逆に悪い事をした気分になった。
嫌・・ではない。そうアスランとして嫌だと感じた事はまずない・・・しかし・・。
曖昧な態度のせいか、アスランは緩めた手をOKと判断し深く口にキスを落とされた。
「・・・っ・・ん・・。」
少し苦しいくらいに口いっぱいに唾液が広がる。
それは自分のものであり、アスランのものでもあった。
ズズズと嫌に音を立てそれを飲み込むアスラン・・。そして洋服に手を掛けられ本気か?!と慌ててしまう。
しかし、ボタンを外す指は四段目で止まり、胸元に吸い付くように痕を付けられてしまった。
「・・・これ以上は・・ここではマズイだろ」
そう言葉を落とし、ボタンを次は上にと閉じていった。
は〜っと胸を撫で下ろすのと同時に少し悔しい気分になる。
その先を期待していたわけでもないが・・・。
カガリの目を見てアスランは少し困ったような顔をする。
そして頭を撫で、おでこにキスを落としてくれる。
「もう・・時間だ。」
アスランはカガリの手を引っ張り抱き寄せ囁くように
「・・またな」
そう言っていってしまう。それを何も言わず黙って見送った。
その二週間後、カガリは誕生式典と共に政治に復帰した。
誕生式典にはアスランとラクスも勿論よばれていた。
多くの国民が集まり、みな嬉しそうにカガリに手を振っている。
カガリも振り替えし時々大きな声で
「ありがとーーーーー!」
と言っているのがまた彼女らしい。
しかもその日のドレスは新注したものらしくいつもと違い可愛い系?と言えばいいのか?
いつもと同じ緑なのだが、前が短く後ろが長い。それにリボンも沢山付いていた。
よく分からないが、可愛い事には変わりなかった。
記者たちにもその事を聞かれ
「十代最期だからな・・・」
と少しはにかんで笑うカガリがまたスクリーン越しだがうっとりとする。
一昨日通信で聞いたのだがカガリは日に日に記憶を戻しているそうだ。
それを聞いて安心していると、隣のラクスからとんでもない事を聞かれる。
「ところでアスラン?結婚式、いつになさいましたの?」
「・・・はい?」
物事は常に自分の範疇の先を行くby偉い人。