僕の名前はキラ・ヤマト。
オーブに住む今年春から高校生になる。
最近の記憶に新しいことと言えば、世界規模ではプラント対地球軍の休戦ではないだろうか?
仲介をした平和・平等主義国オーブ。僕はそんな国で育ったから、あんまり戦争とかは分からないんだけど・・。
ただ、幼なじみがプラントの軍、ザフトの兵士だったから・・彼が殉職しなかったことが、凄く嬉しかった。
その幼なじみ、アスランって言うんだけど、彼も今年春から僕と同じ学校に入学するんだって。
満開の桜。オーブは本来赤道近くの国だから春に桜は咲かないんだけど・・。
僕がいるのはコペルニクスと言われる月にある所だから、温度管理がされていて、四季がある。
「アスラーン!」
「キラ、相変わらず時間にルーズだな・・。」
中学に入ろうと言うとき、アスランは父親であるプラント最高議長パトリック・ザラに呼ばれプラントへ行き、いつの間にか軍人になっていた。
けど、休戦したことだし・・ちゃんと高校に通えるんだって。
「いやー・・布団が僕を呼んでるんだよ!」
「何だその言い訳」
呆れたように笑うアスランは、幼い日と同じ。
満開の桜の中をキラは昔と同じようにアスランと歩く。
「ご両親は?」
「んー何か先に行って良い席でカメラ回すって躍起になってるよ。」
新入生代表になったアスランのため!と朝から忙しなく準備していた。
「そうか・・。」
アスランの・・お母さん、僕のお母さんととても仲が良かったんだけど・・アスランがプラントに行ってすぐ、亡くなった。
それと同時に地球軍とプラントの戦争が開始されたから、僕も母さんもお葬式にすら参加できなかった。
「うん!アスランみたいな出来の良い子供が良かったーって僕よくいわれちゃうんだよねー。」
「・・優しいよな、カリダおばさんって」
アスランはキラの母の好意を思ってか、それを素直に受け止めてくれる。
「・・そうかなー結構怖いよ」
「それも知ってる。」
そんな事を話ながら、綺麗な学校にたどり着く。
ここは高校で唯一の国立。オーブにある高校で一番難しい。
つまりかなり優秀な人たちばかり入ってくる。
コーディネーターと言えど、よくもまぁ凡人の僕が受かったよね・・。
と、キラは思っていた。
綺麗な入口にクラスが張り出されている。
クラスと言っても、この高校は授業は選択式なので、HRのクラスは連絡や行事にのみ使われる。
ついでに、この学校はかなりの少人数先鋭のため3クラスしかない。
「・・あ、僕Aだ。・・アスランもだ!」
「・・またキラのお守りか・・」
「溜息つかないでよーっ!」
そう、張り紙の前で騒いでいると、一人の女の子が僕の後ろに立っていた。
「お前達もAか?」
金髪の女の子。
「君も?」
「ああ、カガリ・ユラ。A組だ、よろしくな!」
花が咲いたように満面の笑みで微笑むその子をキラはどこかで見たような気がした。